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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻7号

1998年06月発行

文献概要

病理検査こぼれ話

術中迅速病理診断の際のサンプリング—ホルマリン未固定の新鮮材料からの電顕,生化学,分子生物学的検索などへの展開

著者: 山崎一人1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理診断部

ページ範囲:P.298 - P.298

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 術中迅速病理診断の際に提出されるホルマリン未固定の新鮮(ナマの)材料からいろいろな方法でサンプリングし,免疫組織化学や電顕,生化学,分子生物学的検索などへの幅広い検索の展開が,正確な病理診断ばかりでなく,細胞診や研究的な面でも寄与することが多いことを1例挙げて紹介したい.
 ある日,術中病理診断のために26歳の男性の左脛骨骨腫瘍の一部が病理室に提出された.約半年ぐらい前から左脛骨の痛みが出現し,最近になり痛みの増強と局所の熱感が出現し,整形外科を受診したそうである.X線上,左脛骨の近位側,骨幹端から骨端に骨融解像がみられ,MRI,アンギオグラフィー像より臨床的にはosteosarcoma,悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma;MFH),roundcell tumor(Ewing sarcomaなど)などを考えるとのことであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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