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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻7号

1998年06月発行

文献概要

増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル 第VIII章 新しい技術

3.フローサイトメトリー

著者: 佐々木功典1

所属機関: 1山口大学医学部第2病理

ページ範囲:P.350 - P.351

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 フローサイトメトリー(fiow cytometry;FCM)はリンパ球の表面マーカーの解析に,すでに臨床検査室においても広く普及しており,技術自体は今さら“新しい技術”とはいえない状況にある.フローサイトメーター自体の改良により機能は着実に向上しているし,標本試料調製技術も進歩しており,以前よりはるかにFCMを利用しやすくなっている.自動化が進み,器械自体の調整がほとんど不要となり,コンピュータのキイボードの操作だけで誰でも取り扱えるようになっていることは大きな進歩である.しかしながら,器械の点からいえば,斬新かつ革新的な技術を導入した機器の開発はなされてはいない.一方,抗体などの試薬の開発は進み,測定可能となった項目が著しく増加している.そのなかで注目されるものが2点ある.1つは,最近になって(1997年)試薬が市販され,細胞1つ1つの酵素活性(酵素の量ではない)を測定することができるflow cytoenzymologyの技術であり,もう1つは細胞内サイトカイン測定システムであろう.ここでは,これらの2点に絞って紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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