文献詳細
文献概要
技術講座 生化学
検量用酵素標準物質(検量用ERM)の使いかた
著者: 桑克彦1
所属機関: 1筑波大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.635 - P.644
文献購入ページに移動新しい知見
血清酵素の活性値は,用いる測定法の試薬条件(基質の種類・濃度,緩衝液の種類・濃度・pH,活性化剤や補酵素の有無など)により異なる.そこで測定値の互換性を確保し,有効に臨床で使ってもらうために基準になる測定法が専門家集団により取り決められた.これが日本ではJSCC常用基準法である.そして,この測定法の能力を伝えるために酵素標準物質(ERM)が設定された.日常検査法の測定値はこのERMあるいは試薬キット固有に使われる検量用ERMを通して,JSCC常用基準法の測定値に合うようにする(これをトレーサビリティをとるという).これができる日常検査法がJSCC標準化対応法,その試薬系がJSCC標準化対応試薬である.日常検査では,該当する検量用ERMと精度保証(QA)用試料でトレーサビリティを維持する.
血清酵素の活性値は,用いる測定法の試薬条件(基質の種類・濃度,緩衝液の種類・濃度・pH,活性化剤や補酵素の有無など)により異なる.そこで測定値の互換性を確保し,有効に臨床で使ってもらうために基準になる測定法が専門家集団により取り決められた.これが日本ではJSCC常用基準法である.そして,この測定法の能力を伝えるために酵素標準物質(ERM)が設定された.日常検査法の測定値はこのERMあるいは試薬キット固有に使われる検量用ERMを通して,JSCC常用基準法の測定値に合うようにする(これをトレーサビリティをとるという).これができる日常検査法がJSCC標準化対応法,その試薬系がJSCC標準化対応試薬である.日常検査では,該当する検量用ERMと精度保証(QA)用試料でトレーサビリティを維持する.
掲載誌情報