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技術講座 血液
トロンボモジュリンの測定
著者: 井手章子1 丸山征郎1
所属機関: 1鹿児島大学医学部臨床検査医学教室
ページ範囲:P.645 - P.649
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トロンボモジュリン(TM)は生体内でトロンビンを凝固酵素から抗凝固酵素へと変換する内皮細胞上の膜蛋白である.内皮細胞が障害されると血中に可溶性のTMが出現するので,この可溶性TMの測定は血管内皮細胞の障害の程度を知る1つの指標となりうる.また,合成TMをDICの治療として用いる試みが進行中である.現在,臨床第Ⅱ相が進行中で,数年すれば実用化されるであろう.現在までの動物実験や治験の結果では,高い有効性が認められている.また,もともと生体内に存在する物質なので,生体機能を応用した薬剤といえ,臨床サイドからも期待が持たれている.
トロンボモジュリン(TM)は生体内でトロンビンを凝固酵素から抗凝固酵素へと変換する内皮細胞上の膜蛋白である.内皮細胞が障害されると血中に可溶性のTMが出現するので,この可溶性TMの測定は血管内皮細胞の障害の程度を知る1つの指標となりうる.また,合成TMをDICの治療として用いる試みが進行中である.現在,臨床第Ⅱ相が進行中で,数年すれば実用化されるであろう.現在までの動物実験や治験の結果では,高い有効性が認められている.また,もともと生体内に存在する物質なので,生体機能を応用した薬剤といえ,臨床サイドからも期待が持たれている.
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