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文献概要
病気のはなし
心不全
著者: 後藤葉一1
所属機関: 1国立循環器病センター内科心臓部門
ページ範囲:P.728 - P.733
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最近10年間の心不全に関する新しい知見として,第1に,神経・体液性因子の重要性が認識されたことが挙げられる.すなわち,交感神経系やレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系が心不全の病態の進展・増悪に深く関与していることが明らかにされた.第2に,これに関連して,慢性心不全治療において,アンジオテンシン変換酵素阻害薬や交感神経β受容体遮断薬が患者の長期生命予後を改善することが示された.第3に,急性心不全に関しては,急性心筋梗塞に対する再灌流療法,ホスホジエステラーゼ阻害薬などの新しい心不全治療薬,経皮的心肺補助装置や補助人工心臓の開発などにより,治療成績が向上したことが挙げられる.
最近10年間の心不全に関する新しい知見として,第1に,神経・体液性因子の重要性が認識されたことが挙げられる.すなわち,交感神経系やレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系が心不全の病態の進展・増悪に深く関与していることが明らかにされた.第2に,これに関連して,慢性心不全治療において,アンジオテンシン変換酵素阻害薬や交感神経β受容体遮断薬が患者の長期生命予後を改善することが示された.第3に,急性心不全に関しては,急性心筋梗塞に対する再灌流療法,ホスホジエステラーゼ阻害薬などの新しい心不全治療薬,経皮的心肺補助装置や補助人工心臓の開発などにより,治療成績が向上したことが挙げられる.
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