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好中球と血液凝固
著者: 村上和憲1
所属機関: 1熊本大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.810 - P.811
文献購入ページに移動血栓・止血といえば,血小板による一次止血とフィブリン形成による二次止血があるが,好中球も血液凝固に重要な関与をしている.本来,好中球は細菌などの異物を貪食・処理する白血球であり,リソソーム中には異物の処理に必要なさまざまな蛋白分解酵素が含まれているが,それが過剰に産生・放出されると内皮細胞を傷害し,抗凝固能を低下させてしまう.近年,好中球によるさまざまな組織傷害が注目されている.
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