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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻9号

1998年08月発行

文献概要

トピックス

赤ワインの抗酸化能

著者: 杉田収1

所属機関: 1新潟県立看護短期大学

ページ範囲:P.812 - P.813

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はじめに
 フランス南部の街,ツルーズの住民と,北アイルランドのベルファーストに住む人たちの冠動脈性心疾患を比較する調査研究から,ワインの効能が浮かび上がった.フランス南部の人たちの飲酒量は,アルコールにして1日平均45gであるのに対して,北アイルランドの人たちは1日平均20gと半分以下であった.そして,飲酒量の多いフランス南部の人たちの冠動脈性心疾患が少なかった1)
 カリフォルニアの赤ワインを用いて,Frankelら2)はワインに含まれる有効成分の分析を行い,それがクエルセチン(quercetin)に代表されるポリフェノール類であることを明らかにした.そして,そのポリフェノール類が低比重リポ蛋白(low density lipoprotein;LDL)の酸化を防御することを証明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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