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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻1号

1999年01月発行

オピニオン

悔いのない人生とV・S・O・P

著者: 大澤進1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.26 - P.26

文献概要

 会社が倒産して,タクシーの運転手をしている車に乗った.中年男性の運転手は自動車免許二種を持ち,自分は職に就けたが,元同僚は特技がないため就職にありつけないとのこと.医療における臨床検査の分野でも,今後ますます厳しい時代になることは目に見えている.ただ,検査ができる,ルーチンをそつなくできる技師が,従来と同じように職があるとは限らない.このような厳しい時代こそ,自分を伸ばすことが必要であろう.
 人生はV・S・O・Pといわれる.すなわち,20代はvitalityで,体力があり,何でも体力でこなせる.30代はspeciality,ある程度経験を積み自分の専門性を深める.40代はoriginalityで,自分であればこのように仕事をする,という独創性を高める.そして,50代はpersonalityで,人間としての人格が重要になる.このV・S・O・Pは人生の各年代でなすべきことを意味している.すなわち,自分の人生に目標を持つことを意味する.検査技師の免許を取るまでが人生の目標ではなく,免許の取得は最低限の基準を通過したことを意味するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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