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日常染色法ガイダンス 組織内病原体の日常染色法—抗酸菌の染色法
ファイト法
著者: 大塚俊司1 鈴木慶治2 川津邦雄3
所属機関: 1日本医科大学第二病院病理郎 2国立療養所多磨全生園研究検査科 3国立感染症研究所ハンセン病研究センター
ページ範囲:P.61 - P.64
文献購入ページに移動ファイト法は,癩菌など抗酸性が結核菌より弱い場合,あるいは結核菌でも病巣が陳旧化し,菌の活動性が低下している場合など,チール・ネルゼン(Ziehl-Neelsen)染色では菌体が十分に染色されにくい際にも良好な染色性を示す優れた方法である.また,本来グラム陽性を示すNocardiaは,陳旧化した病巣ではグラム陰性を示すため,グラム染色での証明が困難になるが,弱抗酸性を示すことから,グロコット染色などにより菌体を証明し,補助的に本法を行うことにより菌を同定することができる.
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