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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻1号

1999年01月発行

文献概要

検査データを考える

血清蛋白電気泳動のM分画

著者: 大谷慎一1 大谷英樹1

所属機関: 1北里大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.69 - P.74

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はじめに
 M蛋白は単一クローン性免疫グロブリンとも呼ばれ,Mはmonoclonalの頭文字をとったものである.M蛋白の特徴は,均一(単一)の免疫グロブリンであるから,セルロースアセテート膜電気泳動でアルブミンと同様に幅狭いバンドあるいは尖鋭なピークを呈することである.ただ,免疫グロブリン・フラグメントなどのM蛋白では幅広いバンドとして観察されることがあるので,注意しなければならない.
 電気泳動法によってM蛋白の存在が疑われる場合には,次に免疫電気泳動法を用い,M蛋白の種類,つまり免疫グロブリンのH鎖のクラス,ならびにL鎖のタイプ(型)を決定することが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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