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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻1号

1999年01月発行

文献概要

トピックス

ホモシステイン代謝と動脈硬化との関係

著者: 渡辺毅1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部第3内科

ページ範囲:P.88 - P.90

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はじめに
 ホモシステイン(homocysteine)は,必須アミノ酸のメチオニンの中間代謝産物であり,メチオニンに再メチル化する酵素であるメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(methylenetetrahydrofolatereductase;MTHFR)(再メチル化サイクル)と,ホモシステインをシスタチオニンへ変換するシステイン合成の律速酵素であるシスタチオニンβ-合成酵素によって代謝される(イオウ転移経路).再メチル化サイクルはビタミンB12と葉酸,シスタチオニンβ-合成酵素はビタミンB6によって活性化される(図1).一方,高ホモシステイン血症は動脈硬化危険因子として,従来からの糖尿病,高脂血症,高血圧などとは独立した危険因子として最近注目され,研究されている.
 本稿では,ホモシステイン代謝の動脈硬化発症・進展における意義,細胞での作用機構について最近の知見を概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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