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HIV-RNA検査と新しいプライマー
著者: 渡邊正治1 菅野治重2
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部 2千葉大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.93 - P.95
文献購入ページに移動後天性免疫不全症候群(acquired immune deficiency syndrome;AIDS)は原因不明の細胞性免疫不全症として1981年に報告され,現在はヒト免疫不全ウィルス(human immunodeficiency virus;HIV)と呼ばれる新種のレトロウイルスが原因であることが明らかとなった.
HIVはHIV-1と遺伝子構成のやや異なるHIV-2の2型に大別される.HIV-1は日本をはじめ全世界中で流行し,特定の遺伝子領域の塩基配列の異なるAからIまでのサブタイプ(グループM)と,このグループMとは大きく異なる塩基配列を持つサブタイプOに分けられる.一方,HIV-2は現在のところ,主に西アフリカ地域に限局し,HIV-2にもAからEのサブタイプが知られている.
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