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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻10号

1999年09月発行

文献概要

オピニオン

臨床検査技師の職域拡大

著者: 菊池正幸1

所属機関: 1鐘紡記念病院臨床検査科

ページ範囲:P.1164 - P.1164

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はじめに
 近年,病院を取り巻く経営環境は,医療法改正や診療報酬の改定でさらに厳しさが増している.この変化は検査室の環境の変化でもある.また,将来における日本版診断群別定額支払い方式であるDRG/PPSの導入に向けての試行が行われ,その結果,医師はEvidence-Based Medicineを実践するために検査をツールとして考えている.このような環境の中で,臨床検査技師の長期展望について改めて考えてみると,医療人として患者さんの生命,健康を守る使命感と,社会人として後進の雇用確保と社会的身分向上を目指すという使命感から導き出されることは,チーム医療への積極参加を意識した「職域を拡大する環境」作りである.この職域拡大を行うには,臨床検査技師は旧体制から脱却し,みずから変革意識を持って,できる検査技師(Specialist,Expertだけでなく)から,できた検査技師(Specialist,Expert,Management)を目指す必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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