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技術講座 病理
マイクロウエーブ加熱後の酵素処理法による抗原の賦活化と免疫染色
著者: 山口比呂美1 森吉臣1
所属機関: 1獨協医科大学越谷病院病理部
ページ範囲:P.1181 - P.1186
文献購入ページに移動ホルマリン固定・パラフィン切片の抗原性の賦活化は,抗原の種類・固定時間などによって賦活効果が左右される.これらの抗原側の条件に影響されず,ほぼ一定の賦活条件の処理で安定した賦活結果が得られる方法として,マイクロウエーブ加熱後の酵素処理法(MPH-ED法)が注目されている.脱パラフィン後3〜5分間のマイクロウエーブ加熱処理後に1〜3分間の蛋白分解酵素処理を行う方法で,全工程8分間以内と極めて短時間で行える.また,実際の操作は簡便であり,技師間による技術の差も出にくい利点がある.
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