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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻10号

1999年09月発行

文献概要

日常染色法ガイダンス 脂質(脂肪および類脂質)の日常染色法

ナイル青染色

著者: 畔川一郎1

所属機関: 1NTT東日本関東病院病理診断科

ページ範囲:P.1213 - P.1215

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目的
 脂肪は脂肪溶剤によって抽出される複合体の総称で,中性脂肪,リン脂質,糖脂質などに分類される.
 中性脂肪の多くは,貯蔵型脂肪として皮下,腸間膜,大網などの脂肪組織を構成する.脂肪は脂肪変性,つまり異常に増加したり,通常では見いだされない組織に出現することがあり,これらの脂肪を証明するために用いられる.腫瘍で脂肪が細胞内に出現することから,脂肪肉腫の診断根拠としても用いられる,また,パラフィン標本ではアルコールやキシレンに溶出してしまうために染色することができないので,ホルマリン固定した組織の凍結切片を用いて,これらの脂肪を証明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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