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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻10号

1999年09月発行

トピックス

HIV急性感染症状

著者: 安岡千枝1 安岡彰1

所属機関: 1国立国際医療センターエイズ治療研究開発センター

ページ範囲:P.1246 - P.1249

文献概要

はじめに
 ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiencyvirus;HIV)感染初期において,50〜90%の症例1)で急性レトロウイルス症候群(acute retroviral syndrome)と呼ばれる急性感染症状を呈するといわれているが,その症状がインフルエンザなど他の疾患の症状に類似する非特異的なものであるために,HIV感染患者でこの時期が特定できる割合は多くなく,これらの患者のうち受診する割合は25%ともいわれる.しかし,当施設発足後1年足らずのうちに,約10例の急性感染症状を呈したHIV感染患者を経験した.
 本稿では急性レトロウイルス症候群で見られる臨床症状,検査所見について述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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