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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻11号

1999年10月発行

文献概要

けんさアラカルト

日本人の標準体表面積1.48をどう考えるか

著者: 真鍋史朗1 橋本成広1

所属機関: 1大阪工業大学工学部生体システム研究室

ページ範囲:P.1312 - P.1312

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標準体表面積とは
 体表面積は体格の基準として用いられ,体格の大小に関連があるとされる検査項目では,体格に応じた正常範囲が求められるため,標準体表面積を用いて補正がなされる.これは,各臓器や組織の細胞の数が体格の違い,つまり体表面積に比例するという事実に基づいており,このような検査項目の代表として,腎臓の大きさに関係する腎血漿流量や糸球体濾過量がある.
 このときに用いられる標準体表面積は,欧米では1.73m2が,日本は1.48m2が採用されている.日本での標準体表面積は,1949年,大島ら(日内会誌38:137,1949)によって採用されており,これは当時の本邦成人の体表面積が男性で約1.55m2,女性で約1.41m2というデータから,その平均値として求められたものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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