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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻12号

1999年11月発行

技術講座 生化学

血清総蛋白・アルブミンの測定法

著者: 林富士夫1 久保田浩司2 村本良三3 斎藤憲祐4 大澤進5

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院検査部 2兵庫医科大学病院検査部 3(財)心臓血管研究所付属病院検査部 4デイドベーリング(株)マーケティング部 5千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1377 - P.1382

文献概要

新しい知見
 アルブミンの測定法は用いる色素(BCGやBCP)により,その反応特異性に違いが見られるのが現状である.この違いは特に低アルブミン血症で著明に現れるため,臨床家の間では低アルブミン血症の診断や治療の際,その効果の確認に混乱が生じている.臨床では肝硬変患者の治療法として分岐鎖アミノ酸薬の治療法が確立され,その効果判定に血清アルブミンが利用されており,正確な測定値の報告が望まれている.国際的な血漿蛋白の標準物質であるCRM470にはアルブミンが含まれるため,これを共通標準として各測定法の正確さの評価が行われた結果,各測定法の問題点が明確になった.
 総蛋白測定法はビウレット法が正確な方法として利用されているが,検体盲検を測定していない.最近,検体盲検を測定できる2試薬系測定試薬が市販された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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