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技術講座 血液
アンチトロンビンIII測定法
著者: 雨宮憲彦1
所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1383 - P.1387
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従来使用されているアンチトロンビンIII(ATIII)活性測定法はヘパリン存在下におけるATIIIのトロンビン即時阻害活性を測定している.しかし,この測定法ではATIII活性の10〜20%にヘパリンコファクターII(HCII)の影響を受けていることを指摘されており,正確なATIII活性値を反映しているとはいえなかった.
最近,HCIIの影響を受けない合成基質を利用したATIII活性測定法が相次いで開発された.1つはHCIIが阻害しない活性化凝固第X因子(F Xa)を用いた方法であり,もう1つはNaCl希釈液の濃度を変えることにより,HCIIの影響を受けず真値のATIII活性が測定できる方法である.
従来使用されているアンチトロンビンIII(ATIII)活性測定法はヘパリン存在下におけるATIIIのトロンビン即時阻害活性を測定している.しかし,この測定法ではATIII活性の10〜20%にヘパリンコファクターII(HCII)の影響を受けていることを指摘されており,正確なATIII活性値を反映しているとはいえなかった.
最近,HCIIの影響を受けない合成基質を利用したATIII活性測定法が相次いで開発された.1つはHCIIが阻害しない活性化凝固第X因子(F Xa)を用いた方法であり,もう1つはNaCl希釈液の濃度を変えることにより,HCIIの影響を受けず真値のATIII活性が測定できる方法である.
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