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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻12号

1999年11月発行

文献概要

技術講座 血液

アンチトロンビンIII測定法

著者: 雨宮憲彦1

所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1383 - P.1387

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新しい知見
 従来使用されているアンチトロンビンIII(ATIII)活性測定法はヘパリン存在下におけるATIIIのトロンビン即時阻害活性を測定している.しかし,この測定法ではATIII活性の10〜20%にヘパリンコファクターII(HCII)の影響を受けていることを指摘されており,正確なATIII活性値を反映しているとはいえなかった.
 最近,HCIIの影響を受けない合成基質を利用したATIII活性測定法が相次いで開発された.1つはHCIIが阻害しない活性化凝固第X因子(F Xa)を用いた方法であり,もう1つはNaCl希釈液の濃度を変えることにより,HCIIの影響を受けず真値のATIII活性が測定できる方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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