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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻12号

1999年11月発行

技術講座 一般

尿試験紙検査法

著者: 鳥山満1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院臨床検査部

ページ範囲:P.1397 - P.1404

文献概要

新しい知見
 尿定性試験紙における検出感度と濃度表示値のメーカー間差は,長年にわたり懸案となっていたにもかかわらず,いまだ解決に至っていない.しかし,最近,これを是正する動きが本格化してきた.1998年,わが国の臨床検査の標準を定める代表的機関である臨床検査標準協議会(Japan Committee for Clinical Laboratory Standards;JCCLS)は,尿定性・半定量試験紙の標準化を定める検討を常任委員会で決定し,「尿試験紙検討委員会」が発足した.目的は市販試験紙の検出感度,濃度表示値のメーカー間差を解消するためである.今回は臨床的意義の高い蛋白,ブドウ糖,潜血について検討し,指針する予定である.本委員会では,JCCLS加盟学会・団体および関連学会・団体の意見を参考にし,さらに世界の動向との整合性を高め,より臨床的に有用な検出感度,濃度表示値の設定とメーカー間の統一化を図る考えである(医学検査48:298-302,1999).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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