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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻12号

1999年11月発行

文献概要

検査データを考える

高ナトリウム血症

著者: 浅野博1 松尾収二1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.1421 - P.1424

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はじめに
 血清ナトリウムが高値であった場合,まず採血時に輸液のラインと同側から採血しなかったか(あるいはラインから直接採血しなかったか)を疑うべきである.また,抗凝固剤にはナトリウムを含むものがあるため,適切な抗凝固剤(採血管)を使用したかどうかもチェックが必要である.
 高ナトリウム血症が見られる場合,ナトリウムの過剰,または脱水が考えられる.一般に血清ナトリウムはナトリウムの出納状態よりも,水分の出納状態をよく反映する.つまり,高ナトリウム血症の多くが脱水によるものである.ただし,後述するように,ナトリウム過剰投与による医原性の高ナトリウム血症も臨床上しばしば見られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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