icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻12号

1999年11月発行

文献概要

トピックス

健常人のミトコンドリアCK

著者: 星野忠1

所属機関: 1日本大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.1444 - P.1446

文献購入ページに移動
はじめに
 creatine kinase(EC 2.7.3.2;CK)は,Mサブユニット(骨格筋型)とBサブユニット(脳型)から構成される二量体で,通常,CK-MM,CK-MB,CK-BBの3つのアイソザイムが存在する.これらCKアイソザイム測定の臨床的意義は,心筋梗塞や進行性筋ジストロフィー症をはじめとする筋疾患などの指標として利用されている1).このほかに,悪性腫瘍や心疾患患者に見いだされるミトコンドリア由来のCK(mitochondrial CK;m-CK)が確認されている2,3)
 最近,豊田ら4)は,健常成人の新鮮血清中から全例(346名)にm-CKが検出されたことを日本電気泳動学会で報告し,健常人におけるm-CKの存在について論議を呼んだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら