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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻13号

1999年12月発行

技術講座 免疫

HIV-1,2抗体測定法

著者: 山下順香1 柴田弘俊1 出口松夫2

所属機関: 1大阪府赤十字血液センター研究部 2大阪大学医学部附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.1481 - P.1487

文献概要

新しい知見
 現在,わが国で市販されているHIVスクリーニング試薬の固相抗原は,主にリコンビナント抗原や合成ペプチドが用いられている.その中でもHIV抗体を2つの抗原でサンドイッチすることにより検出する測定法は,IgG,IgA,IgM型HIV抗体の検出が可能であることから,ウインドウピリオドが20〜30日と抗体測定法の中では最も短い.しかし,アメリカやヨーロッパではさらにウインドウピリオドを短くするために,HIV抗体の検出と同時にp24抗原も検出できる試薬が開発され,すでに市販されている.それによりウインドウピリオドはおよそ15〜25日に短縮されている.また,確認検査においてもリコンビナント抗原や合成ペプチドを使用したstrip immunoblot assayが開発・市販されており,ウインドウピリオドは現行のスクリーニング検査と同じ20〜30日に近づきつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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