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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻13号

1999年12月発行

文献概要

技術講座 血液

白血球ペルオキシダーゼ染色法

著者: 亀井喜恵子1

所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部血液検査室

ページ範囲:P.1489 - P.1494

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新しい知見
 ペルオキシダーゼ酵素,特にミエロペルオキシダーゼは,血液細胞の中でも骨髄系(顆粒球系)細胞の一次顆粒内(アズール顆粒)に多く存在するが,リンパ球系細胞には存在しない.急性白血病など形態的に鑑別の難しい芽球細胞の増殖する疾患では,ペルオキシダーゼ酵素の有無で細胞鑑別が容易になる場合が多い.現在,広く利用されている急性白血病の病型分類法の1つであるFAB分類では,芽球細胞のペルオキシダーゼ反応が3%以上陽性か否かで,骨髄性かリンパ芽球性かに分類する第一歩が始まる.したがって,ペルオキシダーゼ反応の結果は極めて重要な要素となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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