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COX-2と胃潰瘍
著者: 小島利周1 佐藤貴一1 菅野健太郎1
所属機関: 1自治医科大学消化器内科
ページ範囲:P.1544 - P.1547
文献購入ページに移動WarrenとMarshallにより1983年に発見された胃内のグラム陰性桿菌Helicobacter pylori(H. pylori)は,上部消化器疾患についての概念に変革をもたらし,潰瘍は感染症として認識されるようになってきた.一方,非ステロイド系抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs;NSAIDs)は,これまでのさまざまな検討より,プロスタグランジン(prostaglandin;PG)合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase;COX)を抑制することにより胃潰瘍を惹起させることが明らかになっている.
今回は,COXについて概説し,胃におけるCOX-2の意義について述べる.
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