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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻2号

1999年02月発行

文献概要

けんさアラカルト

ストレスと血液凝固

著者: 松尾武文1

所属機関: 1兵庫県立淡路病院

ページ範囲:P.142 - P.142

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 ストレスとは,個人に対する強い緊張を生じる出来事に代表される心理的なひずみやホメオスタシスの乱れをもたらす有害な作用と定義され,日常生活でもしばしば体験する出来事である.
 平成7年(1995年)1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災は震源地に近い淡路島北淡町をはじめ,阪神地区に甚大な人的・物的被害をもたらした.同時に地域住民は強いストレスを経験した.ストレスを客観的に評価することは困難である.よく用いられているアメリカ精神医学会の精神障害の診断・統計マニュアル(1987年版)の6段階の評価によれば,急性ストレスの中で破局的ストレスに該当するものは子供の死,配偶者の自殺,壊滅的な自然災害が相当する.今回の地震で,多くの住民が破局的なストレスを体験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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