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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻2号

1999年02月発行

文献概要

技術講座 微生物

サルモネラの検査法

著者: 犬塚和久1

所属機関: 1厚生連安城更生病院臨床検査科微生物検査室

ページ範囲:P.143 - P.150

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新しい知見
 サルモネラ属菌はわが国で最も多い食中毒原因菌であるが,肉類摂取の多い欧米ではさらに多く,食中毒の40〜80%を占めている.2,000種を上回るサルモネラ血清のうち,1989年以降,わが国ではS.Enteritidisによるサルモネラ症が急増して問題になっている.WHOがサルモネラ症の分離状況を調査した結果,世界的な流行になっていると警告している.欧米での研究報告を見ると,S.Enteritidisの感染源は鶏卵であり,従来から指摘されていた卵殻表面の汚染よりも,卵殻内(いわゆるin egg)が原因と指摘されている.産卵する鶏の卵巣や卵管に無症候性に本菌が定着することが原因とされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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