文献詳細
日常染色法ガイダンス 金属・無機物の日常染色法—カルシウムの染色法
文献概要
目的
組織に沈着したカルシウム塩を検出することが目的である.カルシウム塩は骨,歯以外の組織では通常溶解した状態で存在するが,加齢や病的状態(腫瘍,炎症,血中カルシウム濃度が高い状態など)で組織に沈着することがある.カルシウム塩としてはリン酸塩が多いが,リン酸炭酸塩あるいは炭酸塩も存在する.
石灰化物はヘマトキシリン・エオジン(HE)染色でヘマトキシリンに濃染するため,比較的容易に認識されることが多いが,他の沈着物との区別が難しい場合や,沈着量が少なく,HE染色上,同定が困難な場合などにはカルシウムに対する染色を行う.
組織に沈着したカルシウム塩を検出することが目的である.カルシウム塩は骨,歯以外の組織では通常溶解した状態で存在するが,加齢や病的状態(腫瘍,炎症,血中カルシウム濃度が高い状態など)で組織に沈着することがある.カルシウム塩としてはリン酸塩が多いが,リン酸炭酸塩あるいは炭酸塩も存在する.
石灰化物はヘマトキシリン・エオジン(HE)染色でヘマトキシリンに濃染するため,比較的容易に認識されることが多いが,他の沈着物との区別が難しい場合や,沈着量が少なく,HE染色上,同定が困難な場合などにはカルシウムに対する染色を行う.
掲載誌情報