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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻2号

1999年02月発行

文献概要

日常染色法ガイダンス 金属・無機物の日常染色法—カルシウムの染色法

コッサ染色

著者: 金子伸行1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.151 - P.153

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目的
 組織に沈着したカルシウム塩を検出することが目的である.カルシウム塩は骨,歯以外の組織では通常溶解した状態で存在するが,加齢や病的状態(腫瘍,炎症,血中カルシウム濃度が高い状態など)で組織に沈着することがある.カルシウム塩としてはリン酸塩が多いが,リン酸炭酸塩あるいは炭酸塩も存在する.
 石灰化物はヘマトキシリン・エオジン(HE)染色でヘマトキシリンに濃染するため,比較的容易に認識されることが多いが,他の沈着物との区別が難しい場合や,沈着量が少なく,HE染色上,同定が困難な場合などにはカルシウムに対する染色を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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