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胸水(膿胸)の検査
著者: 小栗豊子1 三澤成毅1
所属機関: 1順天堂大学附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.154 - P.154
文献購入ページに移動 症例 患者は68歳男性,1995年に非ホジキンリンパ腫(IV期)と診断された.1998年10月2日に呼吸困難が出現したため,内科を受診.体温は37℃.胸部X線で左胸腔内に胸水貯留が疑われ入院.胸腔穿刺により膿性の胸水が得られ,膿胸と診断された.起炎菌検査のため,胸水が提出された.
材料の外観と塗抹検査:胸水(写真1)は灰白色,膿性.粘稠性は弱く,漿液性に近い.悪息は認めなかった.胸水のグラム染色(写真2)では融解した多数の白血球のほか,グラム陽性レンサ球菌が多数認められた.
材料の外観と塗抹検査:胸水(写真1)は灰白色,膿性.粘稠性は弱く,漿液性に近い.悪息は認めなかった.胸水のグラム染色(写真2)では融解した多数の白血球のほか,グラム陽性レンサ球菌が多数認められた.
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