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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻2号

1999年02月発行

文献概要

トピックス

レセプター異常症(小児科領域)

著者: 田原卓浩1

所属機関: 1国立大蔵病院小児科

ページ範囲:P.165 - P.168

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はじめに
 細胞が細胞外からの情報(シグナル)を認識して,その情報を細胞内へと伝える役割を担う蛋白質をレセプター(receptor,受容体)と総称している.
 レセプターの概念が提唱されたのは,薬理学者のLangleyの時代(1878年)で,はるか昔のことであるが,その実体化へ向けての第一歩はクラーレの研究において薬物の結合する物質をreceptive substanceと呼んだことと考えられている1).そして,1960年代に放射性物質で標識されたリガンド(レセプターに結合する物質)の開発が契機となってレセプターが実体化され,レセプターの精製・遺伝子の分離・構造決定・機能の解明へとさまざまなレセプターに関する基礎的研究が進められ,次々に新たな事実が明らかにされつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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