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レセプター異常症(小児科領域)
著者: 田原卓浩1
所属機関: 1国立大蔵病院小児科
ページ範囲:P.165 - P.168
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細胞が細胞外からの情報(シグナル)を認識して,その情報を細胞内へと伝える役割を担う蛋白質をレセプター(receptor,受容体)と総称している.
レセプターの概念が提唱されたのは,薬理学者のLangleyの時代(1878年)で,はるか昔のことであるが,その実体化へ向けての第一歩はクラーレの研究において薬物の結合する物質をreceptive substanceと呼んだことと考えられている1).そして,1960年代に放射性物質で標識されたリガンド(レセプターに結合する物質)の開発が契機となってレセプターが実体化され,レセプターの精製・遺伝子の分離・構造決定・機能の解明へとさまざまなレセプターに関する基礎的研究が進められ,次々に新たな事実が明らかにされつつある.
細胞が細胞外からの情報(シグナル)を認識して,その情報を細胞内へと伝える役割を担う蛋白質をレセプター(receptor,受容体)と総称している.
レセプターの概念が提唱されたのは,薬理学者のLangleyの時代(1878年)で,はるか昔のことであるが,その実体化へ向けての第一歩はクラーレの研究において薬物の結合する物質をreceptive substanceと呼んだことと考えられている1).そして,1960年代に放射性物質で標識されたリガンド(レセプターに結合する物質)の開発が契機となってレセプターが実体化され,レセプターの精製・遺伝子の分離・構造決定・機能の解明へとさまざまなレセプターに関する基礎的研究が進められ,次々に新たな事実が明らかにされつつある.
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