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熱画像診断の現状と問題点
著者: 芝田宏美1
所属機関: 1兵庫医科大学附属病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.168 - P.171
文献購入ページに移動はじめに
1993年,熱画像検査は臨床検査技師の業務として,法的に認められた.そして同年,3年間という年月をかけた熱画像検査法診断基準が完成した.あれから6年,診断基準の浸透,機器の発展とともに,熱画像検査は著しく普及し,多くの学会で熱画像検査に関する報告も増えた.しかしここ数年,診断基準とはかけ離れた撮影条件の報告が見られることが多くなった.過去に,アメリカサーモロジー学会は,環境基準設定を持たなかったために,結果の正確性に欠け,診断基準の確立ができなかった経緯がある.
本稿では,アメリカの失敗を繰り返さないためにも,現在見られる環境条件設定とその問題について述べ,正しい測定・診断について解説も加える.そして,近年,改正されつつある診断基準についても補足を加える.
1993年,熱画像検査は臨床検査技師の業務として,法的に認められた.そして同年,3年間という年月をかけた熱画像検査法診断基準が完成した.あれから6年,診断基準の浸透,機器の発展とともに,熱画像検査は著しく普及し,多くの学会で熱画像検査に関する報告も増えた.しかしここ数年,診断基準とはかけ離れた撮影条件の報告が見られることが多くなった.過去に,アメリカサーモロジー学会は,環境基準設定を持たなかったために,結果の正確性に欠け,診断基準の確立ができなかった経緯がある.
本稿では,アメリカの失敗を繰り返さないためにも,現在見られる環境条件設定とその問題について述べ,正しい測定・診断について解説も加える.そして,近年,改正されつつある診断基準についても補足を加える.
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