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機器性能の試験法 自動分析装置の性能確認試験法・14
測定温度の正確さ
著者: 関口光夫1
所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
ページ範囲:P.187 - P.193
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臨床検査室では生化学的,免疫学的,血液学的検査について多種多様な自動分析装置により日常検査を実施している.いずれの検査も,主たる分析反応は一定に制御された温度で行われている.実際の反応は反応容器(吸収セル)内で実行される.それが一定の温度に保持されるのは,装置内の循環恒温槽に浸漬させた状態で稼働しているからである.
しかし,日常の稼働状態での循環恒温槽内温度を反応容器内へ伝導する時間は約10分程度であり,両者の温度が厳密なレベルで平衡にならないことが多い.ここでいう“測定温度”とは反応の場の温度を指す.すなわち,反応容器内の温度をいう.
臨床検査室では生化学的,免疫学的,血液学的検査について多種多様な自動分析装置により日常検査を実施している.いずれの検査も,主たる分析反応は一定に制御された温度で行われている.実際の反応は反応容器(吸収セル)内で実行される.それが一定の温度に保持されるのは,装置内の循環恒温槽に浸漬させた状態で稼働しているからである.
しかし,日常の稼働状態での循環恒温槽内温度を反応容器内へ伝導する時間は約10分程度であり,両者の温度が厳密なレベルで平衡にならないことが多い.ここでいう“測定温度”とは反応の場の温度を指す.すなわち,反応容器内の温度をいう.
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