文献詳細
文献概要
今月の表紙
胸水(膿胸)の検査
著者: 小栗豊子1 三澤成毅1
所属機関: 1順天堂大学附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.214 - P.214
文献購入ページに移動 症例 患者は62歳,女性.1995年にSLEと診断.1998年7月,咳嗽出現,SLEに伴う間質性肺炎の増悪が疑われたため入院.ステロイド剤と免疫抑制剤の長期間投与を受けていた.CTで左肺底部に異常あり,胸部超音波の検査で胸水と判明.エコー下穿刺で膿性の胸水が得られ,膿胸と診断.起炎菌検査のため胸水が提出された.このときの患者の体温は37℃.
材料の外観と塗抹検査:胸水(写真1)は膿性,灰白色であるが,わずかに褐色調を帯び,強い粘稠性があり,悪臭は認めなかった.胸水のグラム染色(写真2)では多数の白血球のほか,木の根のように分枝したグラム陽性桿菌が少数認められた.
材料の外観と塗抹検査:胸水(写真1)は膿性,灰白色であるが,わずかに褐色調を帯び,強い粘稠性があり,悪臭は認めなかった.胸水のグラム染色(写真2)では多数の白血球のほか,木の根のように分枝したグラム陽性桿菌が少数認められた.
掲載誌情報