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技術講座 微生物
炭酸ガス培養法
著者: 三澤成毅1
所属機関: 1順天堂大学附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.215 - P.222
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炭酸ガス培養法については,ガス発生袋を用いた培養法が頻用されているが,近年では触媒や水の添加の不要なものが開発され,より簡便に検査に用いることができるようになった.発育に炭酸ガスを要求する菌はあらゆる種類の材料から検出される可能性がある.日常検査では,検出が比較的高率な材料や,材料の外観や塗抹検査所見から使用範囲を決めておく必要がある.また,用いる培地や培養期間,観察のタイミングにも注意が必要である.呼吸器系材料では血液寒天培地とチョコレート寒天培地を炭酸ガス培養するのが望ましい.
炭酸ガス培養法については,ガス発生袋を用いた培養法が頻用されているが,近年では触媒や水の添加の不要なものが開発され,より簡便に検査に用いることができるようになった.発育に炭酸ガスを要求する菌はあらゆる種類の材料から検出される可能性がある.日常検査では,検出が比較的高率な材料や,材料の外観や塗抹検査所見から使用範囲を決めておく必要がある.また,用いる培地や培養期間,観察のタイミングにも注意が必要である.呼吸器系材料では血液寒天培地とチョコレート寒天培地を炭酸ガス培養するのが望ましい.
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