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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻3号

1999年03月発行

文献概要

検査の作業手順を確立しよう 生化学検査・4

免疫電気泳動

著者: 野口昌代1 大竹皓子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.244 - P.250

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はじめに
 GraberとWilliamsの免疫電気泳動(immunoelectrophoresis;IEP)法は,寒天ゲルを支持体とする電気泳動法と,二次元平板免疫拡散法とを組み合わせた蛋白質の定性的な分析法である1,2)(図1).
 この方法は,抗原抗体反応による特異性を利用して判別するため,電気泳動では同じ易動度の分画に含まれる複数成分を個別に同定できる特徴があり,沈降線の形状,増減を正常血清を対照として総合的に蛋白異常を判読する.特に,免疫グロブリン異常症の検索には不可欠の方法であり,monoclonal protein(M蛋白)の同定,型判定,尿中Bence Jones蛋白(BJP)の有無や,その型を判定するうえで重要な検査法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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