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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻4号

1999年04月発行

文献概要

検査データを考える

汎血球減少症

著者: 奈良信雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.375 - P.379

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はじめに
 汎血球減少症とは,血球成分である赤血球,白血球,血小板のいずれもが減少した病態をさし,単一の疾患を意味するわけではない.
 白血球が著しく減少すると重症の感染症を引き起こし,血小板が高度に減少すれば脳出血や消化管出血など出血傾向を発症する.いずれも致命的になることがあり,汎血球減少症は危険な状態といえる.このような汎血球減少症をきたす原因疾患は,表1に示すように種類が多い.しかも再生不良性貧血や急性白血病など,極めて重症の疾患が含まれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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