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感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
著者: 菅野治重1
所属機関: 1千葉大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.398 - P.400
文献購入ページに移動はじめに
日本における感染症対策はこれまで明治30年に公布された“伝染病予防法”に基づいて施策が講じられてきた.しかし,医学・医療の向上,衛生水準の向上などによって,従来,伝染病として重要な存在であったコレラ,細菌性赤痢,猩紅熱,流行性脳脊髄膜炎などは患者数・死者数とも著しく減少した.その一方で,腸管出血性大腸菌感染症,エイズなど,新たに登場した感染症が大きな社会問題となってきた.このような感染症の変貌に対応するため“伝染病予防法”の大幅な改訂が渇望されていたが,ようやく1998年10月2日に“感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律”(以下新法と略す)が公布され,1999年4月1日から施行されることとなった.ここに新法の要点について解説する.
日本における感染症対策はこれまで明治30年に公布された“伝染病予防法”に基づいて施策が講じられてきた.しかし,医学・医療の向上,衛生水準の向上などによって,従来,伝染病として重要な存在であったコレラ,細菌性赤痢,猩紅熱,流行性脳脊髄膜炎などは患者数・死者数とも著しく減少した.その一方で,腸管出血性大腸菌感染症,エイズなど,新たに登場した感染症が大きな社会問題となってきた.このような感染症の変貌に対応するため“伝染病予防法”の大幅な改訂が渇望されていたが,ようやく1998年10月2日に“感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律”(以下新法と略す)が公布され,1999年4月1日から施行されることとなった.ここに新法の要点について解説する.
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