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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻5号

1999年05月発行

文献概要

機器性能の試験法 血液ガス測定装置の性能確認試験法・2

PO2,PCO2

著者: 福永壽晴1

所属機関: 1金沢医科大学臨床病理学教室

ページ範囲:P.501 - P.508

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はじめに
 生命維持のために必須な呼吸の状態,すなわち,肺におけるガス交換機能は動脈血の酸素分圧(PO2)および炭酸ガス分圧(PCO2)を測定することにより評価される1〜3).また,PCO2はpHとともに酸-塩基平衡障害の評価にも重要な指標となっている.血液ガスは緊急時に測定されることが多く,その結果は直ちに治療に反映される.したがって,これらの測定装置の測定精度を確保することは極めて重要となる.電極法によるPO2およびPCO2の測定は前号でも述べたように,高度のエレクトロニクス技術の導入によりブラックボックス化されており,結果に誤差の混入があっても容易に発見できないのが現状である.
 今回はpHに続き,PO2とPCO2(いずれも電極法)における装置の概略および特性や性能について解説し,誤差の混入と発見,精度の維持と評価について検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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