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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻6号

1999年06月発行

文献概要

技術講座 生化学

尿中ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの測定法

著者: 藤澤美朗1

所属機関: 1塩野義製薬(株)診断医学事業部

ページ範囲:P.549 - P.552

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新しい知見
 ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hGG)は,妊娠時にヒト胎盤絨毛細胞から分泌される性腺刺激ホルモンである.hCGは妊娠時に大量に分泌されるため,妊娠の早期診断,流産および子宮外妊娠などとの鑑別や,胞状奇胎などの絨毛性疾患,胃癌,肺癌などの異所性hCG産生腫瘍においても増加することより,これらの診断や管理に利用されている.
 hCG検出について問題となるのは,感度と特異性である.hCG測定用試薬には,定性用と定量用があるが,定性用試薬の感度は20mI]U/ml付近である.また特異性については,サブユニットの相同性からαサブユニットのみならずβサブユニットについても類似している黄体化ホルモン(LH)との交差反応性が問題となっていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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