文献詳細
文献概要
日常染色法ガイダンス 金属・無機物の日常染色法
クロムの染色法
著者: 鷲見和1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学化学教室
ページ範囲:P.555 - P.557
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クロム化合物の中で,ヒトに対して障害を及ぼすのは主に6価のクロムで,6価のクロムの強い酸化作用が障害の主因と思われる.したがって,組織内ではほとんどのクロムは3価になっている.クロムの急性障害としては,皮膚びらん,アレルギー性皮膚炎などが知られている.3価のクロムは,毒性とは反対に,クロム含有耐糖因子としてインスリンの働きに関与している.クロムの化合物の種類にもよるが,一般にクロムの排泄は非常に速い.
組織に沈着したクロムを検出し,組織内のクロムの局在を明らかにするのが目的である.組織中のクロムの局在を知ることは,クロムの毒性や耐糖能発現のメカニズムの解明などに不可欠である.
クロム化合物の中で,ヒトに対して障害を及ぼすのは主に6価のクロムで,6価のクロムの強い酸化作用が障害の主因と思われる.したがって,組織内ではほとんどのクロムは3価になっている.クロムの急性障害としては,皮膚びらん,アレルギー性皮膚炎などが知られている.3価のクロムは,毒性とは反対に,クロム含有耐糖因子としてインスリンの働きに関与している.クロムの化合物の種類にもよるが,一般にクロムの排泄は非常に速い.
組織に沈着したクロムを検出し,組織内のクロムの局在を明らかにするのが目的である.組織中のクロムの局在を知ることは,クロムの毒性や耐糖能発現のメカニズムの解明などに不可欠である.
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