icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻7号

1999年06月発行

文献概要

ほっとコーナー

緊急検査の概念を広げよう

著者: 佐藤寛之1

所属機関: 1日本医科大学付属多摩永山病院中央検査室

ページ範囲:P.693 - P.693

文献購入ページに移動
 医療人である皆さんに「緊急検査といえばどんな言葉が浮かびますか」という質問をすると,ほとんどの人は急患・急変・救命救急という言葉が頭に浮かぶことでしょう.
 緊急検査は現実に医療の現場において必要不可欠な存在であることはいうまでもありません.しかし,日ごろ,検査の現場ではどう考えても緊急検査の必要があるとは思えないケースに遭遇することが多々あります.それは,裏を返していえばこういうことではないでしょうか.近年,医療の特殊化,専門化に伴う高度医療における臨床検査情報の重要性が非常に高くなったこと,また外来患者における当日の検査データをもとにした診察・治療が当然のこととして認識されてきていることなどが背景にあると考えられます.そうはいっても,緊急検査は早くから結果を報告して当たり前で,病棟・外来から緊急検査がどっさりきたときには,緊急検査の多さをどうにかしてほしいという担当技師の悲鳴が聞かれるのは,私たちの施設だけでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?