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ほっとコーナー
緊急検査の概念を広げよう
著者: 佐藤寛之1
所属機関: 1日本医科大学付属多摩永山病院中央検査室
ページ範囲:P.693 - P.693
文献購入ページに移動 医療人である皆さんに「緊急検査といえばどんな言葉が浮かびますか」という質問をすると,ほとんどの人は急患・急変・救命救急という言葉が頭に浮かぶことでしょう.
緊急検査は現実に医療の現場において必要不可欠な存在であることはいうまでもありません.しかし,日ごろ,検査の現場ではどう考えても緊急検査の必要があるとは思えないケースに遭遇することが多々あります.それは,裏を返していえばこういうことではないでしょうか.近年,医療の特殊化,専門化に伴う高度医療における臨床検査情報の重要性が非常に高くなったこと,また外来患者における当日の検査データをもとにした診察・治療が当然のこととして認識されてきていることなどが背景にあると考えられます.そうはいっても,緊急検査は早くから結果を報告して当たり前で,病棟・外来から緊急検査がどっさりきたときには,緊急検査の多さをどうにかしてほしいという担当技師の悲鳴が聞かれるのは,私たちの施設だけでしょうか.
緊急検査は現実に医療の現場において必要不可欠な存在であることはいうまでもありません.しかし,日ごろ,検査の現場ではどう考えても緊急検査の必要があるとは思えないケースに遭遇することが多々あります.それは,裏を返していえばこういうことではないでしょうか.近年,医療の特殊化,専門化に伴う高度医療における臨床検査情報の重要性が非常に高くなったこと,また外来患者における当日の検査データをもとにした診察・治療が当然のこととして認識されてきていることなどが背景にあると考えられます.そうはいっても,緊急検査は早くから結果を報告して当たり前で,病棟・外来から緊急検査がどっさりきたときには,緊急検査の多さをどうにかしてほしいという担当技師の悲鳴が聞かれるのは,私たちの施設だけでしょうか.
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