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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻7号

1999年06月発行

文献概要

増刊号 緊急検査実践マニュアル 各論 1.生化学検査

8)アンモニア 臨床編

著者: 木下順弘1

所属機関: 1香川医科大学救急部

ページ範囲:P.727 - P.729

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アンモニア測定の意義
 正常人の血中アンモニア濃度は極めて低い.アンモニアはアミノ酸の代謝産物として体内で絶えず産生されているうえ,腸管内では細菌がアミノ酸を分解しアンモニアを産生する.アンモニアは腸管内から門脈に吸収され,肝で処理される.その過程は,アミノ酸に再合成されるか,グルタミン酸からグルタミンが合成され,プリン,ピリミジン,アミノ糖などの合成にまわるか,オルニチンサイクルに入り尿素として解毒され,腎から排泄されるかである(図).
 このことより,極端に過剰な食事性蛋白摂取を除けば,血中アンモニアが上昇するのは,門脈血の大部分が肝を通過しない(門脈-大静脈シャントの開大)か,肝でのアンモニア処理能が低下していることを意味する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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