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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻7号

1999年06月発行

文献概要

増刊号 緊急検査実践マニュアル 各論 1.生化学検査

11)総アミラーゼ,膵型アミラーゼ 技術編

著者: 牧瀬淳子1

所属機関: 1横須賀共済病院中央検査科

ページ範囲:P.743 - P.745

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原理と手技
 1.総アミラーゼ(AMY)活性測定
 現在,最も多く用いられている方法は,各種マルトオリゴ糖またはその誘導体を基質とし,他の酵素を共存させることによって検出可能な化合物や色原体に持っていく共役酵素法である.共役酵素法はNADH(nicotinamide adenine dinucleotide disodium salt,reduced type,還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)検出法と色素検出法に大別されるが,日常測定法や緊急検査法として多く用いられている方法は後者の方法で,①p-ニトロフェノール(p-nitrophenol;PNP)検出法と,②2-クロロ-4-ニトロフェノール(2-chloro-4-nitrophenol;CNP)検出法である.本稿では,当院で用いているガラクトシル-4-ニトロフェニル-α-マルトペンタオシド(Gal-G5-4 NP)法について紹介する.
 本法の測定原理は,基質にGal-G5-4 NPを用い,α-AMYの作用により水解されて生成したGn-4NPにα-Dグルコシダーゼを作用させて生成するPNPの生成速度をとらえ,AMY活性として測定するものである(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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