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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻7号

1999年06月発行

文献概要

増刊号 緊急検査実践マニュアル 各論 2.血液検査

1)血球計数検査 a)赤血球数,ヘモグロビン量,赤血球恒数 技術編

著者: 浅井正樹1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.759 - P.764

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計数装置と測定試料
 1.自動血球計数装置の特徴
 自動血球計数装置による血球数の計測は,①計算盤による視算法に比べて計測する血球数が圧倒的に多い,②計数誤差が少なく,再現性がよい,③1回の操作で赤血球(RBC)数,ヘモグロビン(HGB)量,白血球数,血小板数や赤血球恒数(MCV,MCH,MCHC)など多くの情報が瞬時に得られるなどの利点から,スクリーニング検査としての意義が大きい.
 2.自動血球計数装置の基本的な機能
 自動血球計数装置の基本的な機能は,①血球粒子をいかに計測するか,②計測した血球粒子をいかに識別するか,③ヘモグロビンの光学的な測定,である.したがって,正常血球の計測時に問題とならないことが,疾患時に①異常血球が含まれる,②血中に妨害物質が存在することにより正確度の著しい低下をきたすことがある.さらに,③複数の計数装置を使用するとき,装置間で計数結果に異なる解釈が生ずることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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