文献詳細
増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論 2.血液検査
文献概要
はじめに
トロンボテスト(thrombotest;TT)は1935年にクイックの一段法プロトロンビン時間(prothrombin time;PT)測定法が開発されてから5年あまり経ったころに,オスロ(ノルウェー)の血栓研究所のオーレンが経口抗凝固療法のモニター法として提唱し,幾多の研究が重ねられたが,1959年に凍結乾燥品として市販されるようになった1).TTはビタミンK依存因子の増減を特異的にとらえ,全血を用いて迅速対応を可能とし,経口抗凝固療法のモニターの標準化のために開発された方法である.その実際面として,当院の方法を紹介する.
トロンボテスト(thrombotest;TT)は1935年にクイックの一段法プロトロンビン時間(prothrombin time;PT)測定法が開発されてから5年あまり経ったころに,オスロ(ノルウェー)の血栓研究所のオーレンが経口抗凝固療法のモニター法として提唱し,幾多の研究が重ねられたが,1959年に凍結乾燥品として市販されるようになった1).TTはビタミンK依存因子の増減を特異的にとらえ,全血を用いて迅速対応を可能とし,経口抗凝固療法のモニターの標準化のために開発された方法である.その実際面として,当院の方法を紹介する.
掲載誌情報