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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻7号

1999年06月発行

文献概要

増刊号 緊急検査実践マニュアル 各論 2.血液検査

3)血液凝固検査 f)D-ダイマー 技術編

著者: 島津千里1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.812 - P.813

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はじめに
 フィブリノゲンにトロンビンが作用すると,フィブリノペプタイドA,次いでBが切断され,フィブリンポリマーが形成される.フィブリンポリマーはトロンビンで活性化された凝固第XIII因子の作用によって安定化(架橋)フィブリンとなる.安定化フィブリンがプラスミンにより分解されると,ポリマー構造を有する分解産物の集合体である高分子体(cross-linked fibrin degradationproducts;XDP)が産生され,さらにDD/E分画複合体やDDおよびE分画が生成される.すなわち,D-ダイマーとは架橋化されたフィブリンの分解産物の総称であり,XDPとも呼ばれる.D-ダイマーの測定はこの後期の分解産であるDD/E分画複合体を定量するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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