文献詳細
文献概要
増刊号 緊急検査実践マニュアル 各論 3.免疫血清検査
1)抗グロブリン試験(クームス試験) 技術編
著者: 永尾暢夫1
所属機関: 1大阪府赤十字血液センター薬剤部
ページ範囲:P.818 - P.821
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抗グロブリン試験はCoombsら(1945年)により不完全なRh抗体の検出法として開発された.そのことから,今日でも開発者の名前をとってクームス(Coombs)法と呼ばれることがある.
不完全抗体は生理食塩液(生食)中では,血球に結合(感作)するのみで,凝集反応を起こすまでには至らない.そこで,ヒトのグロブリンを動物(主としてウサギ)に免疫して得られた抗ヒトグロブリン(anti human globulin;AHG,クームス血清ともいう)抗体を加えると,赤血球に感作した抗体同士を架橋することになり,凝集としてその反応を肉眼でとらえることができる.
抗グロブリン試験はCoombsら(1945年)により不完全なRh抗体の検出法として開発された.そのことから,今日でも開発者の名前をとってクームス(Coombs)法と呼ばれることがある.
不完全抗体は生理食塩液(生食)中では,血球に結合(感作)するのみで,凝集反応を起こすまでには至らない.そこで,ヒトのグロブリンを動物(主としてウサギ)に免疫して得られた抗ヒトグロブリン(anti human globulin;AHG,クームス血清ともいう)抗体を加えると,赤血球に感作した抗体同士を架橋することになり,凝集としてその反応を肉眼でとらえることができる.
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