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緊急検査(宿・日直検査)11年目の願い
著者: 田川正和1
所属機関: 1呉共済病院検査部
ページ範囲:P.877 - P.877
文献購入ページに移動 昭和63年に始まった宿・日直体制は,片田舎の病院としては早いほうであったと思う.当時の呉市周辺の病院は,夏休み,年未年始,ゴールデンウィークなどは医師がみずから簡単な検査を行うか,技師の呼び出しが主流であった.宿・日直体制スタートにあたり,緊急検査室を作り,スクリーニング検査を主体として始めたが,検査項目がしだいに増えてゆき,緊急検査室のみでは手狭で処理しきれなくなり,現在では検査室全体が緊急検査室となっている.検査部の構造は13年前よりオープンフロアー形式を採用しており,部屋全体が1室として使えるため,これに対する違和感はまったくなかった.
呉市は従来より肝硬変,梅毒の多い土地柄(旧海軍基地,現海上自衛隊基地)であるとともに「仁義なき戦い」でも知られるように,麻薬,覚醒剤患者も考慮しておく必要があり,そのため,以前より緊急検査項目には一連の薬物スクリーニング検査を用意している.また,年末には農薬による自殺未遂患者が毎年発生するため,尿中パラコート検査も欠かせない検査となっている.
呉市は従来より肝硬変,梅毒の多い土地柄(旧海軍基地,現海上自衛隊基地)であるとともに「仁義なき戦い」でも知られるように,麻薬,覚醒剤患者も考慮しておく必要があり,そのため,以前より緊急検査項目には一連の薬物スクリーニング検査を用意している.また,年末には農薬による自殺未遂患者が毎年発生するため,尿中パラコート検査も欠かせない検査となっている.
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