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増刊号 緊急検査実践マニュアル 各論 5.微生物(感染症)検査
2)免疫学的検査 b)真菌感染症 技術編—ファンギテック®Gテスト,セロダイレクト‘栄研’クリプトコックス®
著者: 大林民典1
所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床病理部
ページ範囲:P.882 - P.883
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1.原理
(1→3)-β-D-グルカン(以下β-グルカン)は,ムコールを代表とする接合菌を除くすべての真菌の細胞壁の骨格を形成する多糖類で,深在性真菌症の際に血中に現れる.したがって,血中にβ-グルカンを検出できれば深在性真菌症の傍証となる.このテストはカブトガニの凝固因子の1つであるG因子がごく微量のβ-グルカンによって活性化される性質を利用し,一連の凝固反応の結果生ずる凝固酵素のアミダーゼ活性を指標とする合成基質法である.カイネティック法とエンドポイント法がある.
1.原理
(1→3)-β-D-グルカン(以下β-グルカン)は,ムコールを代表とする接合菌を除くすべての真菌の細胞壁の骨格を形成する多糖類で,深在性真菌症の際に血中に現れる.したがって,血中にβ-グルカンを検出できれば深在性真菌症の傍証となる.このテストはカブトガニの凝固因子の1つであるG因子がごく微量のβ-グルカンによって活性化される性質を利用し,一連の凝固反応の結果生ずる凝固酵素のアミダーゼ活性を指標とする合成基質法である.カイネティック法とエンドポイント法がある.
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