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ほっとコーナー
検査システムの思い出
著者: 柴崎光三1
所属機関: 1聖隷浜松病院検査部
ページ範囲:P.916 - P.916
文献購入ページに移動 緊急検査は誰のために行うのか.もちろん患者さんのためである.日々行われる緊急検査をスムーズに,より利便性よく供給するためには,その施設に合った若干の創意・工夫が必要ではないだろうか.ある病院で見かけたことだが,医師がディスプレイの前で検査データを書き写している光景を見たことがある.その医師に話を聞いてみると,これから病棟に回診に行くのだが,患者さんの検査結果を書き写しているところだという返事であった.コンピュータディスプレイの回りにはプリンターもあるのだが…….また,あるときディスプレイの前で画面を変えながら長時間結果を探しているようなので聞いてみると,緊急の検査結果が返ってきたかどうかを見ているのだということであった.自分の施設のコンピュータを購入するときがきたので,以前感じた問題を解決するように工夫してみた.まず当院の実情を見てみると,未熟児センターがあるため緊急検査が多い.担当の医師に話を聞いてみると,低体重児は病状をいろいろと表現できないため,24時間を何時間かおきに検査を行い,刻々と病状を把握して治療を行わなければならないとのことであった.コンピュータシステムの担当者に事情を話し,当院にはこのような患者さんがいるので,ぜひコンピュータを24時間ノンストップで稼働させてほしいと依頼をした.技術的には困難なことなので,なかなか色よい返事はなかったが,1年以上かけてねばり強くお願いして,なんとか実現していただいた.
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